2月17日は、全国商店街連合会の研修会で、商店街の安全につい
商店街は街のおへそであってほしい。商店街を含めた街の安全を商
沖縄から北海道までのご参加いただいた商店街の皆様、ありがとう
2月17日は、全国商店街連合会の研修会で、商店街の安全につい
商店街は街のおへそであってほしい。商店街を含めた街の安全を商
沖縄から北海道までのご参加いただいた商店街の皆様、ありがとう
2月22日、香川県の宇多津という街に行ってきました。宇多津の
私たちがちょくちょく宇多津まで出向くことはできないので、宇多
昨年から続き、子どもが深刻な被害に遭う事件が続いています。
とても悲しく、考えたくもないことですが、考えない、という選択は許されない時代になってしまったと思っています。
いくつか事件から言えることがあります。
1.犯罪はいつでもどこでも起きる。犯罪者が「いまだ!」と思ってしまったところで起きる。それは自宅の近くであろうと、どこであろうと。
2.しかし、どこでもといっても、よくみると「周辺」でおきている。「こんなところで起きるわけはない」という端で起きている。犯罪というのは、「転移する」という特徴がある。「転時性」「転容性」「転場性」「転人性」といって、つまりやりやすい場所、やりやすい時間、やりやすい人、やりやすい内容に移っていくのだ。そういう意味で、犯罪者は、犯罪を抑えようと努力をしているとこからは出るし、逆に「ああ、ここはやりやすい」という場所、時間、人、のところにやってくる。
3.ではやりやすいとはどういうことか。犯罪者は、①獲物がある、②見とがめられない、③やりやすい、と思ったら、獲物と20メートルのところでやる気満々になってしまう。③のやりやすいとは、「近づきやすく」「逃げやすく」「直感的にいい」ということ。そして、20メートルからさらに近づき、6メートルのところで「いまだ!」と思えば(これを「極点機会と呼ぶ」)、もう何があっても引き下がらずそこから襲いかかる。
4.この最悪ぎりぎり6メートルまでのところまでは、パトロールや見守りの力は有効だ。つまり「見とがめる」ことで犯行をストップすることができることもある。
5。「見とがめる」とは ①挨拶をする、②どちらまで?何してるんですか?と声をかける、③じっと見る、④振り返ってみる、などの行為である。
6.しかし、被害者と加害者が6メートルの距離になってしまった場合、ここからは自分で自分を守るしかない。
7.だからこそ、子ども達には安全に生きていくための力をつけていってあげなければならない。犯罪者は20メートル先から狙っている、6メートル先に立った時にもう勇気を出して振り返ってにげなければならない、そもそも不審者とはどういう人か、などなど、どこにいてもどんな時でも自分を守る力をつけてあげなければならない。それは大人の義務である。
8.そういはいっても、この力は簡単につくものではない。発達段階に沿った、意図的系統的なカリキュラムにそったものを0歳から15歳までおこなうことが必要である。「危機を通して子どもを大人にする」
だ。
9.さらにいうと、これからは、「一歩進んだ瞬間ボランティア」力をつけた人を地域で増やしていく必要がある。
10.例えば「前々からおかしいなと思っていた」という場合、
ただおかしいと思うだけではなく、もう一歩踏み込んで誰かに相談または伝える必要がある。
警察まで行かなくても、社会福祉の力が必要な人かもしれない。
その人を加害者にさせないためにも、もう一歩進んだ、瞬間的でよいので、だれかのためにちょっと前に出る、ということが求められている。
11.「間違っていたらどうしよう」、「おせっかいかも」、「だれかがやるだろう」、、、、ではなく安全な街を作れるかどうかは、一人一人の責任のもとにある。
「この町に住み続けるために、私は何ができるだろう」と考える人の集まりが、もともと「コミュニティ」という意味であり(と私はイギリスで教わった。)、家があつまり人がそこで暮らしていれば「安全安心なコミュニティ」になるかというとそうではないのだ。
「放課後が危ない」「空き地はあぶない」確かにそうです。なぜなら、大人の目がなく、(犯罪者にとって)やりやすいから。そんなことを繰り返し報道していてもどうにもならない。もっというと、こういう事件が起きるということは、社会が不安定であるということであり、対蹠的な方法では解決は無理なのだ。
仕事がない(または仕事ができない)、格差が広がる、しかし欲望にはすぐ手が届くような手段はあふれている、しかし本当の意味でそんなものではストレスを発散することはできない、などなどますます周辺ほど不安定感は増している。だからといって犯罪を犯してよいわけではない。が、社会基盤を整える努力をしなければこうした自分勝手な犯罪は増えるだろう。
そして、道徳教育ではなく、規範教育でもなく、大人になるとはどういうことか、つまり自分がやろうとしていること、やってしまったことに対してどう責任を取らねばならないのか、そこまで考えて自分で決断し実行するのかといったことを、法学、経済、医学、社会学、そして教育学などふくめて子どものころから教えなければならないと思う。
実は「人は殺して絵はいけない」「ほしいものを盗ってはいけない」ということは、犯罪者はよくよく知っている。特に日本の子どもの規範意識は実は高いのだ(このことはまた別に書く)。「わかっているけどやってしまう」この、乖離をどうやってうめるのか。
私たちは、今は、疑似体験を通し、体と心と頭の乖離をくっつける方法を試しているが、もっと良い方法があるかもしれない。
2月17日から20日の間に、子どもの安全に関して、日本で初めての試みが発表されると思います。またここでもお知らせしますが、これは子どもの安全にとって、新たな一歩になると思っています。
つい、怒りに任せて長々と書いてしまった。読んでくださった方、ありがとうございます。
この写真は、先日神戸で行われた、次世代防犯ボランティア育成講座の様子。問題意識を持った大学生や地域の方々の明るい取り組みに、未来を感じました。(清永)
3月20日、文京シビックセンター会議室1,2で「新一年生のた
開催日時:3月20日(金曜) 午前10時~12時
場所:文京区シビックセンター 会議室1+2
参加費:親子一組で1000円(教材費込)
今年4月から新一年生になるお子さんのための親子体験型防犯教室
(新2年生だけど、なんだか通学路を一人で通うのが(通わせるの
参加ご希望のかたは
・お名前(保護者の方+お子さん)
・ご連絡先(メールアドレス・お電話番号)
・今不安に思っていること
を、お書き添えの上、
info@safety-education.org
まで、お送りください。
ご参加お待ちしています!
1月17日(土)文京区立柳町こどもの森で安全教室をさせていただきました。お休みの日にもかかわらず、たくさんの親子での参加ありがとうございました。
あと一日で2014年も終わりとは、、、。早いものですね。
「かぞくのじかん」に拙稿が(「子どもを危険から守るために、そのためにできること」)掲載されました。
今号は「穏やかな気持ちで子どもと過ごすために」「メリハリをつけて効率アップ」などなど、私にとっても耳の痛い、かつとても参考になる特集がたくさん。とても丁寧に作られている雑誌なのでもしお時間あればお手に取っていただければ幸いです。(清永)
今年最後の安全教室は、文京区立大塚児童館での「駆け込み&体験型安全教室」でした(写真)。今回は児童館の先生が、保護者の方や、民生委員の方を集めてくださり、その方々が先生や不審者役をやってくださいました。実際に路上での声掛け、20メートル逃げるなどの練習を行いました。
事前の準備から事後の効果測定まで、地域で、地域の子どもたちに安全を教えることの定着化を試みてくださっている児童館の先生に心から感謝申し上げます。
じつはこの先生は、私の子どもたちが幼稚園に入る前にとてもお世話になった恩師です。私も母親として子どもへの接し方をたくさん教えていただきました。自分の地元で、お世話になった先生に、またこのような形で関わっていただける巡り合わせにも感謝しています。
来年は、色々な自治体で、体験型安全教育をわが地域でもということが始まります。私も末端でかかわらせていただくところもありますが、やはりその地域にあったやり方があります。犯罪防止は地域の文化にあった方法でなければ長続きしない、と思っています。
地域文化とともに、いのちを守るための教育を根気よく行っていくということは、どれだけ命や地域の未来に本気で関わろうとしているのかが試されるものだと思います。
もちろん、ボランティアはその場その時その人ができることを、が基本ですが、教育ボランティアの核となる人に関しては、知識と知恵、根気、などとともに、10年先を見る目、決して絶望しない、あきらめない心根を持っているか、そして地域や子どもへの愛、が問われるものじゃないかな、と思っています。
これは、今年各地でお会いしたボランティアの方々から学んだことでもあり、自分たちがやっていていつも反省することでもあります。その場その場だけの対蹠的な治療・教育になっていないか、街づくり、人づくりの礎となっているか、ときどきふりかえりつつ私はまだまだだなあ、、の繰り返しです。
今年は13歳以下の連れ去り事件が9年ぶりに100件を越し、振り込め詐欺などご高齢の方の犯罪被害も増えました。「あの時なんでもっと頑張ってくれなかったの?」と未来の子どもたちに言われないよう、来年もちょっと自分の限界を超えるつもりで、精進していく所存です。
今年も、本当に色々な方々に多大なるご協力をいただきました。ありがとうございました。来年も皆様にとって素敵な年になりますように。2015年もよろしくお願いいたします。
代表 清永奈穂