5月28日より、Eテレ「まいにちすくすく」にて「親子で防犯対策」が放送されています。
当機構も番組作成に協力させていただきました。6月4日からは、再放送もあります。ぜひご覧ください。
5月28日より、Eテレ「まいにちすくすく」にて「親子で防犯対策」が放送されています。
当機構も番組作成に協力させていただきました。6月4日からは、再放送もあります。ぜひご覧ください。
津山小学生刺殺事件犯人と加古川小学生刺殺事件の類似性は極めて強い
私たちは、2004年に岡山・津山市で起こった小学3年女児刺殺事件と、2007年兵庫県・加古川市で起こった小学2年女児刺殺事件の類似性がきわめて高いことに注目しています。
兵庫県・加古川市で起こった小学2年女児刺殺事件については、合計5度ほど現場に赴き、徹底した現場実査を行いました。その結果、この事件は現場周辺を熟知あるいは少なくとも2回以上歩き回ったものでしか実行できないと結論付けました。
岡山県津山市で起こった事件の犯人も加古川出身です。そのことだけで両事件の類似性を強調するものではありません。ほかに似通った点を11点上げることができます。
この2004年と2007年の事件(もし同一犯人であれば)の延長に犯人は、兵庫県姫路市(加古川に隣接)で2015年女子中学生の腹部をやはりナイフで刺しています。ナイフを振るって犯行に及ぶというのは、過去の事件事例から見て癖になる手口です。
2004年と2007年の事件を集約した1枚の要約表と、事件現場に関する膨大な写真(当時)をみながら、どうしたらこの種事件を防げるか、考え込んでいます。
(文責 清永奈穂 2018・05・30)
5月16日、東京新聞社説にて、当機構の見解を掲載していただきました。
社会が子どもを見守る目や手となる「瞬間ボランティア®」、科学的で体験的な安全教育の必要性を書いてくださいました。
東京新聞社説「新潟女児殺害事件 子の安全の再点検を」(5月16日)
こちらからお読みいただけます→http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2018051602000159.html
登下校に通学路専用バスを走らせても今回事件は防げない
今回事件の様な事件再発を巡り「登下校に通学路専用バス」を走らせてはどうかということが真剣に討議されているようです。
結論から言うと、確かに「指定された通学路」間の安全は確保されるだろう。しかしそれで今回の事件は防げない。
子どもたちは、バスを降りてから家まで歩かねばならない。その間襲われたらどうする。今回の事件もそれと似た状況、途中まで子どもどうしで歩き、途中で別れ、自分の家が見える一本道に入った所で襲われた。
それを防ぐため、子どもの家一軒一軒の玄関口までバスを走らせろというのですか。
それでなくとも学校統併合の進んだ昨今、子どもが通学するエリアは急速に拡大している。そのエリアを全玄関口を周って、子どもを下ろして回るなど常識で考えれば、可能か否か直ぐに分かるでしょう。
栃木県日光市では、過去の不幸な事件に対応し、既にそうした意図をもってバスを走らせた経験を持っています。しかしいろんな問題を抱えていると漏れ聞きます。
またこうした犯罪者行動の特性があります。彼らは、獲物を狙って移動します。子どもがお外を歩き回る限り、犯罪者は、もっとも「やりやすい」チャンスを狙って何処でも何時でも動き回ります。
子どもたちは、学校から帰った後、じっと家に居てパソコンをいじっているのか。そんなことはない。熟や習い事、友だちと遊ぶため、外に行かねばならない。そこを襲われたらどうする。
大切なことは、登下校バスと併せて(幹線道路部分までは絶対安全確保)、それから先は家族・地域と同時に、子ども自身に犯罪と対峙する「力」をつけることです。
今回の事件ではっきり判ったことは二つ。
一つは、現在、文科省が進めている犯罪からの安全教育、危機予測と危機からの回避能力を付けるという指導が効力を発揮できていないのではないかという事。もう一点は、新潟市内で、長年、紙芝居を使った安全体験教育を行っているということだが、住民の脅えた様子を見ると、それも効果を発揮していないのではということ(自信があれば脅えない)。
全国の学校は、本格的な体験型安全教育を、是非とも取り入れる試みを進めてください。お願いします。
決して私たちの体験型安全教育を!、といっているのではありません。すべては、子どもの命のために。工夫次第でやり方は幾通りもあります。既に茨城県の市民や神戸市の市民など、頑張っている例がたくさんあります。
(文責 清永奈穂 2018・05・16)
女児殺害「事故でパニックになり首絞めた」、下手な嘘をつくな!
新潟女児殺人事件の被疑者が表題の様な動機をもらしているという。
これでは第2の殺人事件の動機説明にはならない。
たまたまそうであったなら、事故現場に女児のランドセル等学用品や靴などが散乱していても不思議でない。
それがないということは、家の中に連れ込んでの犯行というのが一番近いと推測される。
自分のやったあんな酷いこと(第2の殺人)を自己弁護するな!私は怒っている。あれでは、ご家族、特にお母さんが立ち直れない。
私たちが知りたいのは、ともかく、あんな稚拙な第2の殺人を、なぜ引き起こしたかです。
後は、全て犯罪行動生態学的に説明が付きます。単純です。
(文責 清永奈穂 2018・05・15)。
5月7日発生・新潟女児殺害遺体放置事件の犯人像推定(最終)
良かったと思うと同時に、娘・息子を持つ母親として、何とも表現のしようがない悲しみが襲います。同情を超えた我が身全身を覆う悲しみです。二度もあんなひどい目に遭うなんて。私は許せません。
新潟の少女殺しの容疑者(まだ参考人聴取ではないでしょうか)があがったと報道されました。私たちが予想していた犯人像に「ドンピシャ」という感じです。
新潟県警が、既に事情徴収に入っている、ということも当たりました。さすが新潟県警です。
冷静に考えれば誰でもわかることですが、良く突き止めたことです。敬服します。
大切なことが二つあります。
①なぜ犯人像を問うてきた多の人が間違ったかの原因を探ること(私たちが次に間違わない)
②なぜ少女を殺したかも大切だが、なぜあんな稚拙な計画を実行したか、特に第2の殺人の様な(この事件を通して、私たちは今の人間観を知ることができるのでは)
子どもたちに逃げ回る教育(予測と回避教育)だけを行うのではなく(驚いたことに危機回避を唱導していた方が平気で人前に顔を出しコメントしていました。責任を取るべきでは?)、また「見守り」だけに頼るのではなく(今後も「見守り活動」は減るでしょう。減らざるを得ません)、子ども自身に対峙する力を付けることが大切です。
私たちは、今月新しい「小学校・幼稚園生向けこどもたちハンドブック」を作成しました。既に幾つもの自治体から購入申し込みが来ています。一度手にしてみてください。
(文責 清永奈穂 2018・05・14)
「親子で防犯教室」と題し、日経DUALで1年にわたる連載が始まりました。隔月で6回の連載予定です。
第1回のテーマは「PTAの安全パトロールって意味があるのでしょうか」。
子どもたちも、いずれは一人でマチを歩ける大人にしなくてはなりません。「子どもをひとりで歩かせられない」「安心して外で遊ばせられない」など、「できない」ことが増えていく社会で良いのでしょうか?安心して誰もが過ごせるように、危機の芽を大人がきちんと察知し、取り除く。そして、子ども自身を危機に強い人に育てていく。安心していろいろな「できる」が増える社会にしていくためにも、安全パトロールは重要な意味を持ちます。
パトロールをするとき、どのようなことに注意したらよいのか。
どんなことに気づいたら、誰とどのように情報を交換したらよいのか。
パトロールの意味とポイントをわかりやすくまとめていただきました。
PTAの活動でなくても、何かのついでに周りに目を配る、瞬間ボランティア®についてもお話いたしましたので、
役割としてパトロールをされている方も、そうでない方も、ぜひお読みください。
日経DUAL「親子で防犯教室」~PTAの安全パトロールって意味があるのでしょうか~(下記リンクよりお読みいただけます)
http://dual.nikkei.co.jp/atcl/column/17/050700085/050700001/