6月10日、文京区立大塚小学校で、体験型安全教室を行いました。一年生が28人、2年生が22人とかわいらしい学校でしたが、子どもたちは一人一人がしっかりしていて、とても楽しく充実した授業になりました。参加してくださった保護者の方も、スカート、ストッキングだったにもかかわらず、スリッパを脱いで子どもを20メートル追いかけてくださったり、親子で一生懸命参加してくださいました。ご協力いただいた皆様ありがとうございました。
6月10日、文京区立大塚小学校で、体験型安全教室を行いました。一年生が28人、2年生が22人とかわいらしい学校でしたが、子どもたちは一人一人がしっかりしていて、とても楽しく充実した授業になりました。参加してくださった保護者の方も、スカート、ストッキングだったにもかかわらず、スリッパを脱いで子どもを20メートル追いかけてくださったり、親子で一生懸命参加してくださいました。ご協力いただいた皆様ありがとうございました。
2014年6月7日(土)、文京区立小学校にて安全教室を行いました。
歴史ある素敵な校舎のこちらの学校には昨年に引き続き2度目の訪問でした。
梅雨に入りあいにくの雨でしたが昨年よりお兄さん・お姉さんになった2年生と、元気いっぱいかわいらしい1年生と楽しく学習することができました。
学校参観日で参観なさっていた保護者の方にもご協力いただき、ありがとうございました!
今日は杉並区の児童館職員研修で、二時間半にわたり「子どもが自分自身を守る力をつけるために大人ができること」ということでお話ししました。
職員の方と一致したのは、自己肯定感、自尊心のある子どもを育てていこう、ということでした。自分が大切にされていると感じ、自分が人よりもちょっとすごいぞと思えることが一つでもあれば、安全に生きていく力になるのだという思いは児童館の職員の皆さんも私も一緒でした。
写真は、安全基礎体力(体力、危機への知恵知識、コミュニケーション力、大人力)を児童館の生活の中でつけて行くにはどのようなプログラムが考えられるか、グループ討論していただいているところです。非常に面白いアイデアがたくさん出ました。児童館は地域の子育てにとって、大事な基地でもあります。
予算は削られていますが、守りたい、また頑張ってほしい場所だと思います。
今市の事件の犯人逮捕により、通学路の安全が今また問われています。
犯罪者は情報を集め、どこで、どのような手口を使い、どんな子を獲物として狙うかを定めてきます。
ちょっとした瞬間に、思いもよらないところから犯罪者が忍び寄ってきてしまったら、子どもは何も対処できない。これは、私たちが2007年と、2010年に行った子ども犯罪被害実態調査でも明らかになっています。「その時何もできなかった」という子どもは20%、声も出せず、走れず、悲しくつらい思いをした子供たちが沢山いるということです。その一方で、パトロールも疲労してきています。もちろん毎日雨が降っても雪が降ってもパトロールしてくださる方がいる。もちろん誰かが見てくださることはとても大事なことです。しかし無理に動員しても、それは、不満がたまり長続きはしません。
だからといって、このままでよいのか。そうではない、と思います。
これらを解決するには、地域と、家庭と、保護者、警察、学校が一体になって対処していく必要があります。そうでなければまた次の子どもが狙われることになってしまう。実際、子どもへの犯罪は今、増えてきています。
事件を防ぐ方法としては、
1.前兆をつかむ、
犯罪は、突然起こるのではなく、「前兆」があります。「そういえば」ということが事件が起きた後には必ずある。それをいかにつかむか。犯罪者との戦いは情報戦です。
6.3.2の兆候をつかむこと。
2.犯罪は、犯罪者にとって「近づきやすく、逃げやすく、犯罪者にとっていいな、」という場所で起こる、ということをしっかりととらえること。決して「入りやすくて見えにくい」ではない。これはほんの一部。そして、安全マップを作るなら、季節によって作り変えること。景色は四季でかわってしまう。そして、マップを作って終わりではなく、危ない場所をどう変えて行けるか、まで考えること。
3.子ども自身に自助・共助・公助の力(安全基礎体力)をつける
子どもは守られるだけでなく、自分で守る力を「体験的に」身につけさせること。危機に際して大人としての振る舞いのできる子どもに、育てること。危機に面した時、的確な判断ができ、それを実行に移せるような心の発達を促すこと。人間を育てる教育が安全教育であること。
4.「この地域では犯罪は起こさせないぞ」という市民の意識=’マイシティ’、という力を醸造させること。
5.地域を汚れたものにしない。
(参考 「犯罪からの子どもの安全を科学する」(ミネルヴァ書房)、「犯罪と地震から子どもの命を守る」(小学館))
事件が起きたときは、地域を見直すチャンスです。もういちど、なぜ起きたのか振り返り、二度と起きないようにスクラムを組んで、地域への思いを新たに一歩踏み出させるチャンスです。犯罪者に負けない地域づくりに、地域単位で取り組んでいきましょう。
栃木・今市市(現在の日光市)で、2005年、当時小学校1年生の吉田有希ちゃんが行方不明となり、茨城県内で殺害されているのが見つかりました。この事件で、別の事件で逮捕・起訴されている男が、女の子殺害の疑いで、6月3日午後に逮捕されました。まだ詳細はわかりません。全てが解明されるには、まだ時間がかかるかもしれません。
栃木では、この事件をきっかけに、子どもの通学路の安全に関して、パトロールを増やすなど工夫され、防犯ボランティアの活動も非常にさかんになりました。二度と同じような事件を起こさない、との気持ちで臨んでこられた方も多いと思います。
弊所では、この何年間も、栃木県危機管理課で子どもの通学路の安全確保に関して講演をさせていただいておりますが、今年度は、教育委員会が主催するスクールガードリーダー研修会でもお話しさせていただきます。子どもを守るために、地域が何ができるか、参加者の皆さんと、改めて考えて行きたいと思っています。
なお、今市の事件に関しては特別顧問の清永賢二等弊所研究員が事件直後に分析しております。詳しくはこちらステップ総合研究所「事件現場に学ぶ②今市」をご覧ください。