「犯罪と地震から子どもの命を守る!」小学館から本日発売

本日(2013年8月20日)、小学館から「犯罪と地震から子どもの命を守る!」が出版されました。体験学習のためのテキストとなっています。お時間あればお手にとっていただけると幸いです。実際にどうやって体験学習を行えばよいか、どなたでもわかるよう、そしてやってみたくなるように精一杯書き記しました。
「犯罪と地震から子どもの命を守る」

監修: 清永賢二 平井邦彦

著:  清永奈穂

イラスト  山本郁子

http://www.shogakukan.co.jp/books/detail/_isbn_9784091067586

犯罪者に狙われやすい状況と狙われやすい子ども

鞄を捨てて走る中学生
鞄を捨てて走る中学生

AERAでは、「はちみつじまん」「ひまわり」とともに、犯罪の被害に遭いやすい子どもの特徴についても紹介しています。もちろん、誰だって、どこでだって犯罪の被害には会う可能性はあります。しかし、被害にあった子どもの特徴、状況を見ていると、ある一定の「遭いやすい」条件が見えてきました。

 一つが「一人で遊んでいる、歩いている子」。これは被害に遭いやすいと容易に想像できると思います。他には「ぼんやりふらふらうろうろきょろきょろしている子」、「きっぱり言えない子」、(性的犯罪者は特に)「体つき、顔つき、服装がアンバランスな子」などです。
 
 人間も動物です。犯罪者は直感的に、獲物をめがけて狙いを定めていきます。相対的に選び、合理的に近づいてくる。狙いやすい場所で、狙いやすい子どもに襲い掛かるのです。

 子どもを一人きりにするなと言っても、それは高学年になればなるほど不可能です。ではどうすれば狙われにくくなるのか。危険な時間、場所では、子どもも野生の勘を働かせ、目の隅で「おかしいな」と思う人がいないか、車がいないか察知するようにならなければならないのです。だからといってビクビクする必要はなく、「はちみつじまん」「ひまわり」など危険を「知る」、自分で危ないときどうすればよいか「考える」、そして、いざとなったらくじけず「行動する」。この3つのことができれば大丈夫。正しい知識を学び、生活していればおのずと身につけることができます。

親子サバイバル教室が開催されました。

揺れを想定した台の上でウサギのポーズの練習
揺れを想定した台の上でウサギのポーズの練習

7月23日、文京シビックセンターにて、親子サバイバル教室が開催されました。今回は防災と防犯について、親子で体験しながら学んでいただくプログラムでした。5分8秒を生き残るためのプログラム、地震が起きた後起こりうる犯罪被害から自分を守るプログラムで構成された2時間でした。参加してくださった方々は「やってみないとわからないことがたくさんあった」「いかにできないかよくわかった」など、たくさんの感想をおっしゃってくださいました。

7月29日にも、文京区教育の森スポーツセンターで体験型防犯教室を開催しました。こちらは幼稚園児の皆様がご参加してくださいました。広い柔道場で、走り回りながら、元気に、自分で自分を守ること、体験していただきました。ご参加してくださったみなさま、本当にありがとうございました。

AERA「子どもが犯罪に遭いにくい町」

子どもの視野を実際に体験してみよう
子どもの視野を実際に体験してみよう

8月5日発売AERAにて「子どもが犯罪に遭いにくい町」が掲載されています。私たちの防犯教室も取材していただきました。ちょっとした隙に犯罪は起こります。その隙を町全体で埋めるのがまず大事なことですが、それが不完全な場合、子どもが襲われる確率も高くなります。その際に子どもが自分でどう守るか、知って体験しておかなければなりません。

今回AERAでは犯罪が起こる町の原因を探るとともに、子ども自身に力をつけるにはどうしたらよいかを、探っています。お時間があれば、お手に取ってみてみてください。