子どもの安全研究活動

研究内容

弊所は犯罪及び地震からの子どもの安全研究を2000年より行っています。※安全教育の歴史はこちら

1、子どもの犯罪危機遭遇体験調査(統計調査)

2、子どもの犯罪被害事件現場検証(事件現場からみる犯罪原因分析および防止研究)

3、地震被災地における地震遭遇体験調査

4、諸外国における安全教育実態調査研究

アメリカとイギリスでの安全教育を現地調査し、その先進的な取り組みを研究しています。
安全教育にかかわらず、各国の非行問題、非行を犯した少年たちの更生に関しても資料を収集しています。
これらの資料から、諸外国が、安全、危機、非行、犯罪といった問題を通して、
子ども達をどうやって大人にしようとしているのか、具体的に大人にする教育を各国がどのように行っているか研究しております。

5、子どもを狙う犯罪者の行動生態学研究

私達は、犯罪者がどのくらいの位置から子どもを狙っていくのか、子どもを狙う犯罪者はどのような子どもを狙うのか、
犯罪者が好む町はどんな町か、等の犯罪者の行動生態を調査研究しています。
服役中の犯罪者調査および、服役し、防犯のためにと協力してくれる元犯罪者とともに、犯罪者の行動生態を研究し、
犯罪者から見た、確かな防犯の方法を研究、実践しています。

6、子どもの安全教育カリキュラムづくり(日本女子大学と共同)

7、子どもの安全教育教材作り(研究結果からの実践的取り組み)

当機構では、日本の国際化、具体的には留学生や観光やビジネスの活発化にともなう外国の方々、また日本語が十分使用できない子どもの増加にともない、それらの方々、子どもの日本における犯罪遭遇危機を事前に回避するための「学習ノート」をその国の言語で作成しました。
今後特にアジア諸国の言葉を中心に作製する予定です。まだ日本語を含め5カ国の「学習ノート」ですが、今後さらに国数を増やして行きたいと思います。
このノートの作製に際しては、アメリカ・ハーバード大学から弊所で研修のため来日している「ミュウさん」(同大3年)が中心になってやっていただきました。また、文部科学省の留学生センターの学生さん達の協力も得られました。用意されたノートは、①日本語、②英語、③中国語、④マレーシア語、⑤タガログ語です。

8、子どもの安全教育グループACEによる体験型安全教室の実施

 

子どもの安全教育に取り組む姿勢

私たちは、科学的かつ子どもの発達に沿った安全教育研究、カリキュラムづくり・教材作りを心掛けています

まず、子どもの安全は0歳から始まると考えています。そこで、0歳からカリキュラムを作り、発達に沿った 安全教育を考えています。
また、そのために子どもたちの実態調査(犯罪遭遇体験と、危機回避行動の実態)といったデータを調査し、研究しています。
地震の場合、被災地に赴き、地震直後子どもたちはどうしたか、またその後の子どもたちの暮らしを、子どもに寄り添いながら調査します。
その中で、本当に大切な防災教育は何か、考えています。

私たちは、科学的根拠をもとに研究を行います。

例えば「危ない人を見たら逃げなさい」というのは典型的な言葉ですが、これは科学的根拠のない言葉です。
私達は、「危ない人はどんな人か」という定義をしっかりなされなければならないと思っています。
人はそれぞれ違いがあります。「違い」というのは、考えてみれば私どもの言葉で個性といいます。
違いがあるというのは人間であることの前提です。人と人とはそれぞれ違うし、たがいに見るとちょっと「変」なものです。
だから「変な人がいるから逃げろ」というのは「だれを見ても逃げろ」という話になってしまいます。
そういう子供が大きくなって日本の社会をつくっていく時に、どういう社会が出来上がってしまうのか。

このような根本的な疑問があり、私たちは、子どもの安全研究に取り組むにあたって、変な人とはどんな人か、どのくらい逃げなければいけないのか、科学的に研究しています。
現代社会というのは、情報化のなかで、大人も子供も「常に不安に怯えている」「怯えさせられている」不幸な時代です。
「声かけは大切だ」と言いながら、一方で声をかけた者に対して、ある意味の不信感のようなものが挙げられます。
そうではなく、どういうところに本当は気を付けなければならないのか、様々な調査と研究から考えていきます。

 

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